株式会社ポータス 様

株式会社ポータス 様

kintoneでシステム会社に新たな武器を。
HDCの伴走支援で自社の強みを生かした新サービス立上げに成功

課題

  • スクラッチ開発を主軸としてきたが、新規事業としてkintoneビジネスを立ち上げるにあたり、既存の体制からの意識転換やノウハウ不足が課題だった
  • 「誰でも簡単に作れる」というkintoneの市場イメージに対し、プロのシステム会社としてどのような付加価値(差別化)を提供すべきか悩んでいた。
  • 社内に相談できる有識者がおらず、インターネット上の情報だけでは解決できない実務的な疑問やビジネス展開への不安があった

施策

  • HDCパートナー育成サービス(伴走支援):月次の定例会に加え、チャットツールを活用し、HDCにいつでも相談できる環境を提供。実務からビジネス設計まで幅広くサポート
  • パートナー認定の促進:実績が少ない段階でも一歩を踏み出せるようHDCが伴走。レジスタード登録からパートナー認定までの道筋を整理・後押し
  • サービス設計のレビュー:ポータス社独自のサービス構築において、システム会社としての強みが活きるよう設計レビューと助言を実施

効果

  • 営業プロセスの変革:営業担当者がkintoneという「自ら扱えるノーコードツール」を武器として手に入れたことで、提案の幅とスピードが劇的に向上した
  • 開発スタイルの革新:顧客の反応をダイレクトに感じる「対面開発」の手法を習得。エンジニアが「楽しさ」と「やりがい」を感じながら、顧客要望を即座に形にするスキルが向上した
  • 心理的安全性の確保:kintone活用の身近な先輩企業であるHDCの存在が、新規事業参入への不安を払拭し、自信を持ってビジネスを展開する土台となった

株式会社ポータス(以下、ポータス)は、北海道釧路市を拠点に長年スクラッチ開発を手掛けるシステム開発会社です。新たな事業の柱としてkintoneビジネスへの参入を決意した同社は、株式会社Hokkaido Design Code(以下、HDC)の「パートナー育成サービス」を導入。システム会社ならではの強みを活かしたサービス設計と、弊社代表の木村琴絵による伴走支援により、事業化への道のりを加速させています。

kintoneビジネスへの挑戦と、立ちふさがった「差別化」の壁

ポータスではこれまで、顧客の要望に合わせてゼロからシステムを構築する「スクラッチ開発」を主軸に実績を積み重ね、地域からの信頼を築いてこられました。
こうした中で、社内では2023年からkintoneを利用開始。翌年には、kintoneを顧客向けの新たなサービスとして事業化するプロジェクトを発足させました。その背景には、kintoneの知名度の高さと、システムがわからないお客様にも使いやすいUIであることが大きかったといいます。
しかし、参入にあたっては大きな課題がありました。kintoneは「誰でも簡単にアプリが作れる」ことが魅力である一方、プロのシステム会社としてどのような付加価値を提供し、既存のノーコードビジネスとどう差別化を図るかという点で、サービス設計の難しさに直面していたのです。
また、社内にはkintoneビジネスの経験者がおらず、情報収集はインターネットに頼るのみ。実務的な疑問やビジネスモデルの構築について、気軽に相談できる相手がいないという孤独な状況も、事業推進の足かせとなっていました。

こうした状況を打破するきっかけとなったのが、弊社代表・木村琴絵との出会いだったといいます。
このつながりをきっかけに、ポータスは木村の前職である株式会社ジョイゾーが提供する伴走支援型教育サービス「JCamp」を受講。そこでの経験を通じて、kintoneビジネスにおける伴走支援の価値を実感しました。
その後、木村がHDCとして道東でも活動していることを知り、道東のクラウドビジネスを共に切り拓き、パートナーとして歩んでいける存在が必要だと感じ、HDCの「パートナー育成サービス」の導入を決断しました。

検索では得られない「生きたkintoneノウハウ」と「伴走」の価値

HDCが提供する「パートナー育成サービス」は、単なるツールの操作指導ではありません。これからサイボウズのパートナー企業を目指す企業に対し、ビジネスとして成立させるための戦略と実務の両面をサポートする伴走型の支援です。
ポータスへの支援において、最も重視されたのは「心理的な距離の近さ」でした。月1回の定例会に加え、チャットツールで相談を随時受け付ける体制を構築。「ネットで調べても正解がわからない」悩みに対し、木村が経験に基づいたアドバイスを即座に返すことで、担当者の不安を解消していきました。

また、ポータスがサイボウズのパートナー企業として次のステップに進むため、パートナー認定までの全体像を整理し、実務に即したアドバイスを実施。特に、まだ十分な実績が揃っていない段階でレジスタード登録に踏み切ることへの不安に対しては、「まずは名乗ることが次の実績につながる」という視点から後押しを行い、登録を推奨。パートナー認定に向けた検討を止めてしまわないよう、段階的に進めるための“最速ルート”をご提案しました。

さらに、ポータスが展開予定の独自サービスの構築においても、HDCは深く関与しています。「システム会社がやるからこそ、きちんとしたデータ設計に基づいた提案ができる。それが価値になる」木村は自身の経験を踏まえ、ポータスの強みである「設計力」と「対面開発」を融合させたサービスモデルを提案し、その立ち上げを全面的にバックアップしています。

kintone導入を機に営業の「武器」獲得とエンジニアが「楽しさ」を感じる対面開発へ

HDCとの協業による効果は、営業と開発の両現場で明確に現れ始めています。
営業担当の渡部氏は、kintone導入の成果をこう語ります。「これまでは、システム開発=スクラッチ開発という重厚長大な提案が主でしたが、kintoneというノーコードツールを習得したことで、営業経験を持つエンジニアである私自身が、現場でお客様に直接提案し、その場で形にできる『武器』を持てたことになります。これは非常に大きな価値です。」

顧客の課題に対し、その場でプロトタイプを見せながら提案できるスピード感は、これまでの受託開発にはなかった強力な武器になるのではないでしょうか。

また、開発現場においても意識の変革が起きています。従来の開発では、エンジニアが顧客と直接対話する機会は限られていました。しかし、kintoneを活用した「対面開発」では、顧客の目の前で画面を作り、フィードバックをその場で反映させることができます。

『良かれと思って作った機能が、実は不要だった』という手戻りがなくなり、お客様の『そうしたいんだよね』という要望をダイレクトに叶えられるこれはエンジニアにとってスキルアップになるだけでなく、純粋にシステム開発の『楽しさ』を感じられる瞬間です」と木村も語る通り、ポータスのエンジニアたちにとっても新たなモチベーションの源泉となっているそうです。

北海道から全国へ。共にクラウドビジネスを広げるパートナーとして

ポータスは現在、HDCの支援を受けながらkintone認定アソシエイトの資格取得を進め、パートナー企業としての体制を盤石なものにしつつあります。今後は、HDCから共有される全国の成功事例やノウハウを吸収し、自社サービスを全国へ展開していく構想です。

HDCが目指すのは、単なるノウハウの切り売りではありません。北海道、特に道東エリアにおいて、kintoneの価値を正しく提供できるパートナー企業を増やすこと。そして、互いに協力し合える「仲間」を増やし、地域全体のクラウドビジネス市場を拡大させることです。



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